New Balance 1906Lを初めて見たとき、正直に言えば「これはアリなのか?」と少し戸惑いました。
ローファーの顔つきに、明らかにスニーカー由来のボリュームあるソール。この「どっちつかず」な見た目は、人によっては違和感を覚えるはずです。
ただ、その中途半端さこそが気になった理由でもありました。
最近のニューバランスは、990系を筆頭に「履き心地」と「大人っぽさ」の両立がとにかく上手い。ならば、ローファー型でも成立するのではないか。そんな期待から、1906Lに興味を持ちました。
ただ、あまりにも人気で買えない、、、!
最近になってようやく買いたい人に行き渡り始めたのか、ついに購入することができたため、念願のレビューをしていきます。


New Balance 1906Lとは?
1906Rをベースにしたスニーカーローファー

1906Lは、人気モデル1906Rをベースにした派生モデルです。ソールユニットは1906Rのランニングシューズ由来のものをそのまま採用し、アッパーだけをローファー型に変更しています。
つまり見た目はローファーですが、中身は完全にスニーカーというわけです。
「今の服と生活スタイル」に一番都合がよかった靴
- ローファーは格好良いけど革靴の履き心地が嫌い。
- ビジネススタイルのカジュアル化がどんどん進んでいるけど、流石に普通のスニーカーは嫌
- かといって、ビジネススニーカーみたいなダサいのは履きたくない
上記のような人が多いのではないでしょうか。
私もここ数年全くスーツを着ることがなくなりました。仕事柄比較的カジュアルなスタイルが許容されるけれど、客先には少しだけキレイめな格好をしていく。そんな時に履くスニーカーとして最良でした。
デザインレビュー|1906Lを写真でチェック
正面・サイド・ヒールから見るシルエット

実物を見ると、想像以上にローファーらしい印象です。メッシュ部分などスニーカーらしいカジュアルさは当然あるのですが、甲のラインやサドル部分はしっかりローファーです。

一方で、横から見るとソールのボリュームは完全にスニーカーです。このアンバランスさが1906Lの不思議な魅力となっています。

後ろから見ると完全にただのスニーカー。
このローファーとスニーカーのコントラストが、1906L最大の特徴であり、好みが分かれるポイントだと思います。
ローファーとして見たときの違和感と納得感
革靴ローファーと比べると、当たり前ですが革のツヤ感やドレッシーさはありません。ただ、その代わりに軽さと気軽さがあります。
ワイドシルエットが長いこと流行っていることもあり、ボリュームのあるソールだけどキレイめに見えるスニーカーという受け皿として大人気になっているのでしょう。
無理に革靴っぽく寄せていない分、デザインとしてはむしろ潔い印象を受けました。
1906Rとのデザイン的な違い


1906Rと並べると、同じソールを使っているとは思えないほど印象が変わります。アッパーの違いだけで、ここまで用途と見え方が変わるのは面白いポイントです。
個人的には1906Lのサイド部分にNのロゴを入れなかったのが英断だと思います。
履き心地レビュー|スニーカーとしてはどう?
クッション性と歩きやすさ
履き心地は完全にスニーカーです。クッション性は十分で、着地時の衝撃も柔らかい。ローファーの見た目からは想像できないほど楽に歩けます。
詳細は後述しますが、私はインソールにRCP280を入れています。これを使うと更にクッション性が高まるのでお勧めです。
革靴ローファーとの疲労感の違い
革靴ローファーと比べると、当たり前ですが疲労感は段違いです。Parabootのシャンボードのような比較的履きやすい革靴であっても、やはり重さもあって疲れます。

1906Lは長時間歩いても足裏が痛くなりにくく、「今日はよく歩いたな」という出張の日なんかでも気楽に履けました。
サイズ感・フィット感|踵浮き問題とその解決策
普段のサイズとの比較(990v5基準)
普段履いているニューバランス990v5は26.0cm。1906Lはハーフサイズ小さめ推奨!との情報が多く、1906Lは25.5cmを選びました。ちなみに革靴(Paraboot のシャンボードやChurch’sのシャノンなど)は24.5cmを履いています。
サイズ選びとしてはハーフサイズ下げた形ですが、それでも少し大きく、歩くと踵が浮く感覚がありました、、、。
足の特徴とローファー形状の注意点
足幅はやや広め、甲は普通。シャンボードでは羽根が閉じきっててしまう程度の甲の高さです。
紐のないローファー形状のため、フィット感の微調整ができない点は要注意。ベストは試着ですが、現実的に実際に手に取れる可能性がきわめて低いので、少しでも参考になれば嬉しいです。
タンパッド+RCP280で踵浮きを解消
私の踵浮き問題を解消したのが、タンパッドとNew Balanceのインソール「RCP280」の併用です。
体感はある程度変わりますが、やはり限界はあるのでサイズ選びは慎重に。私の場合もうハーフサイズ下げたらつま先が当たりそうなので、完璧なフィットは難しく今のやり方が最適だと思われます。甲がしっかりフィットすることで、踵の浮きはある程度解消されました。見た目の変化もほとんどなく、インソールの色が変わる程度。
体感としてはインソールの変更よりタンパッドの方が効果があったと思います。ただ、インソールは特に踵のクッション性など履き心地も結構変わるので、両方セットで対応しても満足度は高いと思う。
サイズで悩んでいる人には、この組み合わせはかなりおすすめです。
ただし、普段から大きめサイズのスニーカーに慣れている人には少し窮屈に感じるかもしれません。逆に革靴を普段から履いている人なら、このフィット感は違和感なく受け入れられると思います。
コーディネートレビュー|1906Lはどこまで使える?
ワイドシルエットとの相性

個人的には、ワイド系のシルエットと合わせるのが一番しっくりきました。

きれいめだけどどこか力の抜けたスタイルと、1906Lのぼってりとしたシルエットとのバランスがとても良いです。

オーバーサイズのセットアップなんかが、緩めのビジネスカジュアルの許容される会社であればぴったりじゃないでしょうか。
ウールパンツ/スラックス・デニムでの印象

スラックスでもデニムでも合わせやすく、普通のスニーカーよりも大人っぽく見えるのがポイント。


コーデの幅としては万能ではありますが、ボリュームのあるソールなので細身よりもワイド寄りのパンツのほうが相性は良いと感じました。
正直に感じた1906Lの気になる点
中途半端な存在ではある
- かちっとしたビジネスの場では使えない
- 普通のNew Balanceのスニーカーほど快適ではない(サイズ選びの難しさから)
- 角度やコーディネート次第ではただのスニーカーに見える
私はめちゃくちゃ気に入っているのですが、上記のような感想を持つ人もいるのではと思います。万人受けするようなものではないはずです。
手に入りにくい
あまりにも手に入りにくすぎます。結構もの自体はニッチ寄りだと思うのですが、転売が多いのか流通が安定しないので、気軽にお勧めしにくいものではありますね。
ただ、公式サイトで定期的に販売のアナウンスをされるので、そこで買うのが良いでしょう。
New Balance 1906Lのよくある質問
- 1906Lはサイズを下げたほうがいい?
普段990v5を26.0cmで履いていますが、1906Lは25.5cmを選びました。ただし、それでもやや大きく、踵が浮きます。
ハーフサイズ下げは一つの目安ですが、ローファー形状のため個人差は大きいです。
- 踵が浮く場合の対策は?
タンパッドとインソール(RCP280)の併用が非常に効果的でした。甲がしっかり固定され、踵浮きはほぼ解消されました。
まずはインソール交換から試してみるのが良いかと思います。
- 普段スニーカーしか履かない人でも大丈夫?
大丈夫ですが、普段スニーカーをデカ履きしている人であれば、最初は窮屈に感じる可能性があります。窮屈さが嫌だと踵が浮くという難しい存在です。
革靴を普段から履いている人であれば違和感は少なく、スニーカーとしての軽さ・歩きやすさはむしろ快適に感じると思います。
- 仕事やビジネスシーンで使える?
マジで仕事に依りますので、周りの人の靴を見て判断して下さい。
かっちりしたビジネス用途には不向きです。カジュアル寄りな職場や私服勤務であれば問題なく使えると思います。
- どんなパンツと相性がいい?
ソールにボリュームがあるので、細身よりも、ワイド〜やや太めのシルエットがおすすめです。きれいめだけどリラックス感のあるスタイルとよく合います。
まとめ|1906Lは万人向けではないが、ハマる人には最高の一足
New Balance 1906Lは、革靴とスニーカーのちょうど中間にあるような靴です。万人向けではありませんが、「革靴はしんどい、でもスニーカーはカジュアルすぎる」と感じている人にとっては、かなり現実的な選択肢だと思います。
サイズ選びやフィット感に工夫は必要ですが、ハマったときの快適さは革靴とは比べ物になりません。
入手が困難な逸品ではあるのですが、チャンスがあれば是非ゲットしていただければと思います。
それでは、また。














