皆さん機械式の時計って使ってますか?私はスマートウォッチ便利!と思ってPixel Watchばかり着けていたのですが、結局立ち戻って機械式時計を中心に使う生活に戻っています。
最近はビジネスの場でもスマートウォッチを使うのが一般的になってきてはいますが、やはりスーツやジャケパンにはスマートウォッチではなく通常の「腕時計」が似合うと思います。
今回は、そんな腕時計回帰をするきっかけになったGrand Seiko(グランドセイコー)のSBGR321と、アウトレット良いぜ、という話をご紹介します。


私の腕時計コレクション。気合を入れて買った時計ケースですが、まだまだ半分余白です。

機械式時計を改めて使い始めようと思った理由
そもそもスマートウォッチ便利!と2年程機械式時計を使っていませんでした。
きっかけは、勤めている会社のコミッションである程度まとまったお金が入るため、自分へのご褒美で何か大事に使えるものを買おうと思ったことです。
大きな受注を取った思い出になる、身に着けられるものが良いなと思ったときに、改めて機械式時計とスマートウォッチを比較し、どちらが自分の暮らしを豊かにしてくれるかを考え、以下のように整理した結果、機械式時計を買おうと決めたのでした。
機械式時計のメリデメ(スマートウォッチと比較した場合の)
- 基本的にメンテナンスし続ければずっと使い続けることができる
- 見た目にも高級感があり、ビジネスの場にも相応しい
- 気分やTPOに応じて使い分けができる
- 身に着けていることでモチベーションが上がる
- スマートウォッチのような機能性はない(特にSUICA)
- 単純に高い
- 高いが故に、万が一壊した、紛失したときの損失がデカい
スマートウォッチを止めた場合のデメリットのうち、最後までネックになったのはSUICAでしたが、スマートウォッチを着けるのを忘れて困ったこともそれなりにあった経験から、だったら物理カードかスマホで良いか、という結論に達しました。
何よりも、スマートウォッチのフェイスを腕時計らしいデザインのものにした場合でも、やはり拭うことができない作り物感が好きになれませんでした。便利だったのは間違いないんですけどね。

スマートウォッチを止めた今、正直SUICAは想像より不便に感じません。むしろ、健康管理上の歩数や睡眠の測定がしたいので、今はスマートリングを検討中です。
Grand Seikoとの出会い
機械式時計を買おう!と決めてからというもの、毎晩いろいろなサイトやYoutube等で情報収集を始めました。
Grand Seikoについて
Grand Seikoは、1960年にSEIKOが“世界最高の腕時計をつくる”という理念のもとに立ち上げたブランドです。
日本のものづくり精神と時計技術の粋を集めたこのブランドは、世界でも時計界で評価を高めています。
他のラグジュアリーウォッチブランドはどうしても「ステータス性」や「装飾性」が重視されがちですが、Grand Seikoは愚直に精度、品質、機能美に徹底的に拘ったブランドです。
地味とか、ラグジュアリーウォッチを買えない人が買う、とか色々書かれがちなブランドではあるのですが、日本らしい控えめな美しさを持つ、通が好む、そんなブランドです。
世界のSEIKOが誇る「匠の技」
Grand Seikoは、ムーブメントの開発から組立、外装の仕上げまで、すべてを自社で行っています。世界中にある高級時計ブランドでも、この体制が敷けるブランドは限定的です。
特に、グランドセイコーの製造を担う「信州 時の匠工房」と「雫石高級時計工房」では、熟練の職人たちが1本1本丁寧に仕上げを行っています。
「スプリングドライブ」は唯一無二の精度
Grand Seikoといえば、スプリングドライブという独自技術が有名です。
機械式時計とクォーツの良いとこどりのムーブメントで、機械式時計のようにゼンマイで駆動しつつも、クォーツと同じような正確さを実現するという意味不明なすごい技術が使われています(もちろん普通の機械式やクォーツもあります)。
光の反射の美学
Grand Seikoは地味と言われがちですが、実はめちゃくちゃデザインも美しいです。
日本の自然や四季の美意識が深く反映された文字盤も有名で雪の質感を表現した「雪白ダイヤル」、白樺の木肌を模した「白樺ダイヤル」などが特に人気です。
いずれも光に当たるとめちゃくちゃ綺麗!私の使っているSBGR321も、光が反射したときのブルーの色味がとても気に入っています。
さらに、ケースの仕上げに使われるザラツ研磨は、面の歪みが一切ない美しい鏡面仕上げです。
この部分も、光の反射がすごく綺麗で、良い時計をしているという感覚を持つことができます。
正直、上位価格帯の時計と比べても全然Grand Seikoが優れていると思います。
何となくGrand Seikoへの憧れはあった
実は、最初の頃からほぼGrand Seikoかなぁという思いはありました。
身に着けるなら限りなく良いと思えるモノを、と思う一方でコスパへの意識がそれなりに高いので、同じくらいの品質ならどう考えても国産のモノが一番費用対効果が高いだろうと今でも思っています。
何より、日本人として日本のブランドを応援したいという気持ちもあります。
また、外資企業に勤めていると、分かりやすく高級なブランドの時計を着けている人を多数見かけるので、あえて国産の高品質な時計を身に着ける方が堅実、誠実な印象を持ってもらえて差別化に繋がる、という考えもありました。
最初はGrand SeikoのSLGH005 白樺に惹かれていた
何となくGrand Seikoかなぁと思いながら調べていましたが、そのなかで白樺に出会いました。多分時計好きな方にとっては知っててあたり前だと思うのですが、本当に機械式時計からは離れていたので、全く存在を知らなかったです。
正直、この段階ではほぼ白樺を買う気満々でした。
ただ、最終的には購入に至らず。白樺は文字盤がとても美しいのですが、実際に身に着けると思った以上に文字盤がキラキラと光り、美しい反面仕事では少し使いにくいかな、と思ったのが理由です。ただ、使いやすさを考えた場合に私はそういう結論に達しただけで、プライベートで使うなら今でも普通に欲しいです。

今見てもめちゃくちゃ格好いい!大谷選手がヌートバー選手に贈った時計としても有名ですよね。
そしてアウトレットで運命の出会いを果たした
そもそも、アウトレットにGrand Seikoが売っているということを知りもしませんでした。
たまたま、別の目的でふらっと立ち寄ったアウトレットでSEIKOのショップを見かけ、まさかね、、、と思いつつ入店したのが運命の出会いとなります。
恐らくその時は、Grand Seikoの腕時計がクォーツ、機械式、スプリングドライブなど10本ほど並んでいたと記憶しています(詳細に売っていた品番とかは覚えていないです、、、)。
そんななかに1本だけ在庫としてあったのが、SBGR321でした。

基本的にアウトレットには、型落ちの時計が並んでいます。そんな時計たちのなかで、ひときわ輝いて見えたのがこの時計でした。
このSBGR321はGrand Seikoの生誕60周年を記念して2,500本限定で作られたモデルで、裏蓋も特別仕様となっています。

既に日本では完売していたのですが、海外で残っていた在庫を国内に戻してアウトレットで販売することになり、当日入荷したとのことでした。
今を逃したら二度と手に入らないだろうというのと、所謂「グランドセイコーブルー」の文字盤、秒針の先端の赤がとても印象的で、これだ!と直感で購入を決めたのでした。
アウトレットであろうと、保証期間も変わりませんし、デメリットを感じたことはありません。
強いて言うなら、Grand Seikoの直営店等で買った方が入れるGS9 Clubに入れないというくらい。
GS9 Clubの会員限定のイベントなどがあるらしい?ようですが、正直そこにメリットを感じないのであれば、問題ないかなと思います。
私が購入したモデルは、販売価格の20%ディスカウントだったと記憶しています。
Grand Seikoとしてはリーズナブルなモデルとはいえ、それでもそれなりに高額です(SBGR321は定価605,000円)。当然、これの20%ディスカウントは結構大きな金額になってきます。

仕事でも使っていますが、プライベートでも日々使いまくってます。
最近腕時計を着けていない、もしくはスマートウォッチを使っている人が非常に多い中で、あえて機械式時計を身に着けるの格好良くないでしょうか?

質実剛健な印象の強いGrand Seikoではありますが、とはいえアクセサリーとしても十分に美しいと思います。写真でこの文字盤の綺麗な青が伝わりにくいのが残念、、、。

今は中古市場でしか手に入らないモデルなので、SBGR321自体のスペックレビューはしません。ただ、めちゃくちゃ気に入っており、結局ほぼこればかりを着用しています。
まとめ:Grand Seikoは最高だし、「型落ち」を気にしない方ならアウトレットで買うのがもっと最高
老若男女、公私問わずスマートウォッチをみんな着けている今こそ、機械式時計、しかもGrand Seikoはどうでしょうか?
服にもそれなりに気を使ってはいますが、長く、流行に左右されず(厳密には時計もフェイスの大きさとか流行りはあるけれど、、、)使い続けることができる機械式時計にお金をかけることは、実は最高にコスパが良い選択だと思います。
さらに、Grand Seikoは海外の時計に比べて圧倒的に価格と品質のバランスが優れていると思いますし、私の感覚ではとてもデザインも優れていると感じています。
華美なデザインや装飾よりも、暮らしに寄り添うような質実剛健さと控えめな美しさを感じるという、すごく日本らしい時計だと思います。
また、先ほども書きましたが、アウトレットに並んでいる時計は基本的に「型落ち」です。ただ、裏返すと限定モデルが非常にお得に手に入るということでもあります。
Grand Seikoはそれでなくともコスパに優れた時計だと思いますが、アウトレットで良い時計に巡り合えれば更にコスパの良さは跳ね上がります。
もしアウトレットが近場にあるようであれば、定期的に視察に行くと運命の出会いがあるかもしれません。
それでは、また。

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