WEXLEY(ウェクスレイ)というブランド、それからその中でもプライベート、ビジネス問わず万能に使える「Active Pro Pack」というバックパックについてご存知でしょうか?
今回はその中でもCordura Ballisticナイロンを採用したモデルであるCordura Ballisticモデルを実際に使っている経験から、見た目の雰囲気・内部構造・素材の違いなどを徹底レビューしていきます!

WEXLEYとは?

WEXLEY(ウェクスレイ)は、パリで誕生し、ベルギー・アントワープを拠点に活動しているバッグブランドです。
「都市生活にフィットするミニマルデザイン」と「高い機能性・素材へのこだわり」を両立した製品づくりが特徴で、本質的な品質と機能性にフォーカスしているブランドです。
無駄を削ぎ落としたミニマルな外観と、ガジェットを多数収納する現代的なユーザーに最適化された収納設計で、ビジネス・トラベル・デイリーユースすべてに対応できるバックパックを作っているブランドだと思います。
WEXLEYは既に日本でも定番として認知されつつあり、感度の高い方々はもう使っていると思いますが、是非多くの方に使っていただきたいため、ここで徹底レビューさせていただきます!
今回レビューするのは「Active Pro Pack」

WEXLEYの代表作とも言えるのがこの「Active Pro Pack」です。
ミニマルな見た目とは裏腹に、使い勝手を徹底的に考え抜かれた収納設計と、タフな素材が使われた実用性抜群のバックパックです。
今回は特に「Cordura Ballisticナイロンモデル」というちょうど中間スペックのタイプについて、細部までレビューしていきます。
基本スペックまとめ
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ | 高さ50cm × 幅32cm × 奥行16cm |
容量 | 約25L |
重量 | 1.25kg(公表値) |
素材(今回のモデル) | 1680D Cordura Ballistic Nylon |
PCスリーブ | 15インチまで対応 |
背面 | ハニカムEVAフォームバックパネル |
セキュリティ機能 | RFIDブロッキングポケット/隠しポケット |
特徴 | 撥水加工 ミニマルなデザイン 大きさの異なる多数のポケットで構成された内部収納 |
外部の見た目とCordura Ballisticナイロンの特徴

外見はとにかくミニマル。あとで詳細比較しますが、廉価版のCorduraシリーズとは異なり、前面もCordura素材となっています。Cordura Ballisticナイロンは軍用スペックの1,680Dナイロン素材で、見た目もそうですが実際に触ってみると、その厚みと堅牢さが分かります。
Cordura Ballisticナイロンの特徴として、下記があります。
- やや重みはあるが、耐久性が非常に高く、型崩れがしにくいため、長く愛用できる
- 擦れや摩擦にめちゃくちゃ強い!半年以上使っているが、傷もなく全然へたっていない
- マットな質感で、見た目が全く安っぽくない
外観はポケット部分が見えない作りになっており、とにかく見た目がミニマルなのが特徴です。

上の写真は中身を全部取り除いた状態なので少し型崩れしているように見えますが、実際は購入当初からほぼ見た目変わっていないのは驚異的です。

裏面(体に密着する部分)はハニカムEVAフォームバックパネルとなっています。
背中への設置面積が小さくなるため、背中の負担軽減の効果があり、さらにこのハニカムパネルのおかげで背中にバックパックの背面が密着しないため、夏でも蒸れにくいのが良い点だと思います。

ショルダーハーネス部分もパッド部分のクッション性はありますし、幅も十分。肩こりしがちな私ですが、こちらに変えてから肩への負担はかなり軽くなった印象です。

このショルダーハーネス部分にクレジットカードを入れるくらいのサイズのポケットがあります。ただ、正直私は使っていないです。
内部構造と実用性
実際に使ってみると、内部の設計が非常に理にかなっており、ビジネス・カジュアル、デイリーユース・旅行など、どんなシーンでも使えることが分かります。
メイン収納部

2泊3日程度の出張や旅行であれば十分に対応可能な収納量です。このメイン収納部は間仕切りがない仕様で、その代わりに他の部分に多数の収納箇所、ポケットが存在しています。
注意点としては、上記の内部構成となっていることからメイン収納部そのものは奥行きがそこまでないです。そのため、奥行が広いようなものを収納するのが難しいかも。私は特にそういうケースがないので問題ないのですが、大きい弁当箱を一番底に入れたい、とかはサイズによっては厳しいかも。
PCスリーブ部分

15インチのPCまで対応しています。スリーブの厚さも十分。しっかり守られている感覚があります。
PCスリーブの手前にも少し小さいスリーブあり。ここは私は普段仕事で使うノートを入れています。
小物用メッシュポケット(多数)

このバックパックの思想として、ガジェットなどを多数持つ現代のバックパックは、メイン収納にざくっとものを突っ込むのではなく、細かい荷物の指定の入れる箇所を作ってあげる、ということなのだと解釈しています。
このバックパックは見てのとおり多数のポケットや収納部で構成されており、人それぞれの使い方や持ち歩くガジェットに応じて自由に使い分けることができます。

さっと出せるようにしておきたいモバイルバッテリーやマウスなど、指定場所を作ってあげることでメイン収納部をガサガサ漁って探す、、、というようなことなく、スマートに出し入れができます。
上部収納

小さいですが、バック上部にも収納があります。こちらには財布やイヤフォンなど、小物用メッシュポケット以上に頻繁に出し入れをするようなものを入れておくのが使い勝手が良いです。
背面ポケット

背面の左右2か所に小さなポケットがあります。
こちらの片方はRFIDブロッキングポケットで、クレジットカードやICカードなどスキミングを防止する機能付きです。とはいえ、クレジットカードを裸で入れるような習慣がないため、私は社員証などさっと背負ったまま出す必要があるものを入れています。
収納のイメージ(2泊3日)

このバックパックは2泊3日程度の出張であれば、スーツケースが無くても余裕で対応できるくらいの収納量があります。
上の写真は私が出張する際に想定する荷物です。
- Yシャツ1枚
- スウェット1枚(最終日はラフな格好で帰る想定)
- 肌着上下2セット
- 靴下2セット
- スキンケア用品ポーチ(化粧水、乳液、カミソリなど)
- ヘアアイロン
- モバイルスピーカー
- その他仕事道具(PC、モバイルバッテリーケーブルなど)※すでにこの写真ではバッグに収納済み

すべて収納後の状態です。

収納後の横面です。中身をある程度入れると床に置いても自立してくれるのも一つ良い点かと思います。

Yシャツはメイン収納部に入れるとクシャクシャになるのが嫌なので、前面のポケット部に入れています。
CorduraシリーズとX-Pacシリーズの違い
この抜群に使い勝手のよいWEXLEY Active Packですが、そのなかでも素材違いで3種類があります。それぞれの特徴は下表でまとめたとおりです。
Cordura Ballistic | Corduraシリーズ | X-Pacシリーズ | |
---|---|---|---|
外観 | マットでタフな素材感。全面がCordura素材でミニマルな印象が最も強い | 前面がポリウレタンコーティングで光沢あり、サイドのマットな質感との違いでオシャレ | シャープで光沢感あり。X-Pac固有のダイヤ格子は好みが分かれるかも |
素材の厚さ | 厚くて頑丈、傷がほとんど付かない | Cordura面は頑丈だが、前面はナイロンのポリウレタンコーティングで傷が目立つかも | 薄くて軽量だが強度も高い |
防水性 | 撥水レベル。縫製も止水性に優れるが、長時間の雨にはレインカバーが必要 | 撥水レベル。縫製も止水性に優れるが、長時間の雨にはレインカバーが必要 | 防水性能が高く、縫製も止水性に優れる |
重量 | 1.25㎏(サイト公表値だが、実際は一番重いと思われる) | 1.25㎏(サイト公表値だが、実際は中間の重さと思われる) | 1.25㎏(サイト公表値だが、実際は一番軽量と思われる) |
使用感 | 重厚感・堅牢性重視 | 重厚感・堅牢性重視 | 軽快でアクティブな印象 |
向いている用途 | 日常〜出張・ビジネス用途にマッチ | 日常〜出張・ビジネス用途にマッチ | トレッキング・旅行・アウトドア向け |
価格 | 26,400円 | 23,100円 | 30,800円 |
スペックだけで見るとX-Pacシリーズが最も優れているのは間違いないのですが、X-Pac素材のダイヤ格子は正直好みが分かれると思います。
私は極力ミニマルな外観にしたいという観点から、Cordura Ballisticを選択しました。
着用イメージ:ミニマルかつスタイリッシュな佇まい

背面から撮影した着用イメージです。COMOLIのセットアップと併せており、カジュアルも少し想定した着用画像にしましたが、非常にシンプルで都会的なデザインだと思います。
当然ながらスーツやジャケットと相性が良いです。

アウトドアブランドのバックパックはどうしてもスーツやジャケットと併せるとアベコベ感が出てしまうのですが、その点WEXLEYは場面を限定されない様々な用途で使えると思います。

側面から見ると、2泊3日に耐えれるだけのしっかりとした厚みとスクエアなシルエットが印象的です。
このスクエアなシルエットがビジネスでも違和感なく使える見た目のポイントでもあると思います。
まとめ:あらゆるシーンで使える機能美バッグ。長く愛用できるぞ!
Cordura BallisticモデルのActive Pro Packは、耐久性・収納力・デザイン性の3拍子が揃っているので、ビジネスでも、プライベートでも長年頼れる相棒になってくれることは間違いないです。
重い、というレビューも結構あるのですが、私は特に重いという印象は持っていません。
背面の構造やショルダーハーネスが影響しているのかなと思いますが、そこまで重さを気にしなくても良いかな、というのが私の感覚です。
もし重さが気になるようでしたら、X-Pacモデルも試してみてもらいたいと思います(公表値の重さは一緒だけどさすがに素材的に多少重さは違うはず、、、)。
タフに使っても長く使えるような“道具としての堅牢さ”を求めるような方には絶対にぴったりのバックパックだと思います。
それでは、また。
